1人の巫女の死は、多くの人に、恐れられた
でも、100年後の今、一人の巫女の死など誰も覚えていなかった
「ねぇ、ちょっと屡雨?何時まで寝てんのよ
先生に怒られちゃうよ?」
屡雨と呼ばれた少女は、がばっ、と起き上がり辺りを
見渡した
「何よ、誰もいないじゃないっ」
屡雨はまた、誰もいないのを確認し寝始めた・・・・・
バコッ
「イタッ!」
突然屡雨の頭に激痛が走った
“虹色の笛”
「こらっ、川崎!」
「っ!?」
屡雨は、驚いて上を見上げた
「おっまえは、いつもいつも、居眠りばっかしやがって・・・・」
屡雨の担任の教師はもうカンカンだ。
「先生ィ!?」
「お前は、居残りだ!!」
「えぇ!!!ちょっと先生・・・そんなぁ・・・・・」
「何か?」
屡雨はがっくりと肩をおとした
「・・・はぁい・・・・・」
屡雨はしぶしぶ返事をした
--------そして学校の帰り道-------
「それでさ、先生ったら酷いんだよ!?」
屡雨は、一緒に帰っている女子達に
担任の教師のことを話していた。
「あ、私こっちだから」
「あ、私も!」
「あぁ!ちょっと二人ともまってよぅ!!」
「え?あ、またあした!!」
屡雨が言うと、親友の千秋が手をあげていった。
「ばい、ばぁい!」
そして、3人の女子たちはその場を離れていった。
「でもさ、ほんとぉに先生が悪いって!」
屡雨は3人と別れると千秋に話しかけた。
「んー、でも今回も屡雨が悪いんじゃないかしら?」
「えー!なにそれぇ!!」
屡雨は頬をふくらませ、近くにあった小川を見た。
「あれ?」
「?」
屡雨は自分が見た方向を指差した。
「あ。あれって・・・・」
「・・・・・笛?」
そう、屡雨が見つけたのは、虹色に光った横笛だったのだ。
「綺麗・・・・・・」
千秋はそう言うと笛に手をのばした。
バチンッ
「痛っ」
千秋が触ろうとすると笛は光を照らし千秋を拒絶した。
「なんで?」
千秋はなにが起こったのかチンプンカンプンだ
頭の上には?マークが3つ浮かんでいる。
ふわっ
屡雨が手を伸ばした。
「屡雨!危ないよ触らないほうが・・・!」
がしっ
「あ・・・あれ?」
千秋を拒絶した笛は光を出さずに静まり返っていた。
ようするに普通の笛だ。
「どうして?」
屡雨はわけがわからずに笛を握っていた
笛を手に取った瞬間同時に何かが動き始めていることもしらずに
----------------あとがき-----------------
はい。やっと主人公が出てきました・・
すみません・・。(土下座)